病院の窓口で「どちらの保険を使いますか?」と聞かれたら
交通事故に遭い、パニック状態のまま駆け込んだ整形外科(病院)。 受付で保険証を出そうとすると、スタッフの方からこう聞かれて戸惑ったことはありませんか?
「今回の交通事故の治療は、健康保険を使いますか?それとも自賠責保険(自由診療)にしますか?」
突然こんなことを聞かれても、専門知識がなければ「えっ、いつも使っている健康保険じゃダメなの?」「どっちを使うと自分が損をするの?」と不安になってしまいますよね。
実は、交通事故の治療において「どの保険を選択するか」は、あなたが最終的に受け取れる補償金(慰謝料など)や、受けられる治療の質を大きく左右する極めて重要なポイントです。
今回は、交通事故治療の現場で多くの患者様をサポートしてきた弓削接骨院が、「健康保険」と「自賠責保険」の正しい使い分けについて、専門用語をできるだけ避けて分かりやすく解説します。
結論:あなたが被害者なら、原則「自賠責保険」を使うのが大正解!
結論から申し上げます。 あなたが追突事故に遭ったなど、過失割合が少ない(相手に非がある)「被害者」である場合、迷わず「自賠責保険」を選択してください。
病院の窓口では「交通事故なので自賠責保険(または相手の保険会社の一括対応)でお願いします」と伝えれば大丈夫です。
なぜ自賠責保険を選ぶべきなのか? それは、交通事故という理不尽なトラブルに巻き込まれた被害者を、肉体的にも金銭的にも最大限救済するために作られた、非常に手厚い国の制度だからです。
なぜ「自賠責保険」が有利なの?被害者が守られる3つの理由
自賠責保険を使って治療を受ける(自由診療と呼ばれる枠組みになることが多いです)ことには、被害者にとって圧倒的なメリットが3つあります。
① 窓口での自己負担が「0円」になる 健康保険を使うと、病院や接骨院の窓口で「3割」の自己負担金をその都度支払う必要があります(後で請求できるケースもありますが、一時的な立て替えが発生します)。 一方、自賠責保険を使えば、治療費は相手方の保険会社から医療機関へ直接支払われるため、あなたのお財布からお金が出ていくことはありません。
② 最善の治療(制限のない治療)が受けられる 健康保険は「国民の最低限の健康を維持するための保険」であるため、使える薬の種類や、接骨院での治療内容(電気治療の種類や手技の時間など)に厳しい制限があります。 自賠責保険であればこれらの制限がないため、最新の治療機器(ハイボルテージなど)や、時間をかけた丁寧な手技療法など、**「身体を最速で治すためのオーダーメイド治療」**をフルに受けることができます。
③ 慰謝料や休業損害がしっかり補償される 自賠責保険の枠組み(上限120万円)の中には、治療費だけでなく、通院したことに対する「慰謝料」や、仕事を休んだ分の「休業損害」、病院までの「通院交通費」がすべて含まれています。
要注意!交通事故でも「健康保険」を使うべき3つの例外ケース
ここまで「自賠責保険が最強」とお伝えしてきましたが、実はあえて「健康保険」を使った方が、最終的に被害者にとってプラスになる例外ケースが存在します。ここが非常にややこしく、多くの方が損をしてしまうポイントです。
以下の3つのケースに当てはまる場合は、健康保険の利用を検討すべきです。
ケース1:自分自身の過失(責任)割合が大きい場合 例えば「自分が赤信号を無視して交差点に進入し、青信号の車とぶつかった(過失割合が自分7:相手3など)」という場合です。 自賠責保険は、被害者に過失が7割以上あると、補償額が減額されてしまいます(重過失減額)。この場合、健康保険を使って治療費そのものを安く抑えないと、あっという間に補償の限度額を使い切ってしまい、自腹を切ることになります。
ケース2:単独事故(自損事故)の場合 自分でガードレールや電柱にぶつかった場合、相手がいないため自賠責保険は使えません。ご自身の「人身傷害保険(任意保険)」を使うか、健康保険を使って3割負担で治療を受けることになります。
ケース3:治療が長期化し、自賠責の限度額(120万円)を超えそうな場合 大きな怪我を負い、手術や長期入院が必要になった場合、自賠責保険の上限である120万円をすぐに超えてしまいます。治療費だけで枠を使い切ってしまうと、あなたの手元に残るはずの「慰謝料」が減ってしまう恐れがあります。これを防ぐために、健康保険に切り替えて治療費を圧縮するテクニックが使われます。
罠かも?相手の保険会社から「健康保険に切り替えて」と言われる理由
むちうちの治療で数ヶ月通院していると、相手の任意保険会社の担当者から突然、 「治療費が高額になってきたので、次回の通院から健康保険に切り替えてもらえませんか?」 と電話がかかってくることがあります。
なぜ彼らはそんな提案をしてくるのでしょうか? それは、**「保険会社が支払うお金(自腹)を減らしたいから」**です。
自賠責保険の限度額(120万円)を超えた分の治療費は、相手の任意保険会社が身銭を切って支払うことになります。保険会社としては、少しでも支払いを少なく抑えたいのが本音です。そのため、被害者に健康保険(3割負担の金額)を使わせることで、全体の治療費を安く圧縮しようとするのです。
これに安易に応じてしまうと、先ほど述べた「治療の制限」を受けることになり、十分なリハビリが受けられず、痛みが残ってしまう可能性があります。「過失割合がゼロ(もらい事故)」であるならば、毅然として「自賠責保険で十分な治療を継続します」と伝えるべきです。
途中から健康保険に切り替えることはできる?
「最初は自賠責保険で通っていたけれど、自分の過失が大きいことが判明したので、途中から健康保険に切り替えたい」 このような途中からの切り替えは、所定の手続き(保険者への『第三者行為による傷病届』の提出など)を行えば可能です。
ただし、手続きが煩雑であり、医療機関側での計算のやり直しなども発生するため、切り替えのタイミングについては慎重に判断する必要があります。
まとめ:迷ったら弓削接骨院へ!あなたにとって一番損をしない選択を
交通事故の保険制度は、まるで複雑なパズルのようです。 「窓口でどっちにするか迫られてパニックになった」 「保険会社に言われるがままに健康保険を使ってしまった」 と後悔する前に、まずは深呼吸をして、専門家に相談してください。
- 基本は「自賠責保険(窓口0円)」を選ぶ
- 自分に大きな過失がある時だけ「健康保険」を検討する
- 保険会社からの切り替え要求には安易に答えない
この3つのルールを覚えておきましょう。
弓削接骨院(鶴ヶ峰)では、患者様のお怪我の治療はもちろんのこと、「保険の賢い使い方」についても無料でアドバイスを行っています。 「自分のケースだと、どちらの保険を使った方が慰謝料が多く残るの?」 「相手の保険会社の担当者が怖くて、交渉が進まない」
そんな時は、迷わず当院を頼ってください。 私たちは治療のプロであると同時に、交通事故の保険に関するサポート経験も豊富です。あなたが損をすることなく、安心して治療に専念できるよう、二人三脚でゴールまで伴走いたします。 まずはLINEやお電話で、現在の状況をお気軽にお聞かせください。
