
こんな症状でお困りでないですか?
・首をうごかすと痛い
・首が回らない
・頭痛がする
・耳鳴りがする
・めまいがする
・不眠症
・だるい感じがする
・筋力低下
・痺れ
こんな症状に当てはまったあなたは、
もしかしたら
「むちうち」
かもしれません。
むちうちとは?

むちうちとは、体に強い衝撃を受けた際に、頚椎に損傷を受けるのを防ぐために、反射的に筋肉を緊張させたことで、筋肉が部分断裂したり、靭帯が損傷してしまうものです。
別名「頸椎捻挫」とも呼ばれていて、むちうちになると、首が痛くなるのはもちろん、首が回らなかったり、めまいや頭痛といった症状が出てきます。
そして、むちうちは、受傷してから2日〜3日後に現れ、人によっては1週間後に現れる場合もあります。
また、大半の場合軽度で済みますが、重症になると痺れなど神経症状を伴う場合もあるので注意が必要です。

その軽度と重度の違いは以下の感じです。
軽度のむちうち |
・首が回らない
・首の後ろに痛みを感じる
・首から肩、背中に張りがある
重度のむちうち |
【1、神経根症状型】
・片側の肩から手にかけてズキズキする痛み
|
【2、脊髄症状型】
神経根症状型に症状が追加される
・両手や両手と両足など
・手の細かい動きができない
・歩行障害 |
【自律神経型】
バレリュー症候群とも呼ばれる
・耳鳴り
・めまい
・吐き気
・頭痛
・だるさ
・不眠症 |
重度の場合は、しびれやめまい・筋力低下といった症状も出てしまうので、軽度と重度どちらの場合も、早めの処置が大事になります。
なぜむちうちが起こるのか? |

では、このむちうちはなぜ起こるのでしょうか?
それは「交通事故」や「コンタクトスポーツ」など、一瞬のうちに強い衝撃を受けることで起こります。
これは、ぶつかった衝撃により首が鞭のようにしなり、5kgほどある頭の重さが振られ、その際に頚椎(首の骨)が損傷するものです。
例えば、交通事故で後ろから追突された場合、体は進行方向に移動しようとします。
ところが、頭は元の位置にとどまろうとするため、首が後ろに反るような状態となります。
そして今度は、この反動によって、頭は前に振られ、首は反対方向にしなろうとするので、その一連の動きによって首に大きな負担がかかるのです。
首の動きをまとめると、
①後方から追突される
②体は前に、首は後ろへしなる
③次は反動で首が前にしなる
この一連の流れが、一瞬のうちに強い衝撃で加わるほど、首の筋肉や関節の損傷も大きくなります。
なので、
この衝撃によって受けたダメージが、
大きい小さいに限らず、
「筋肉」や「関節」に対して
適切に早く処置することで、
むちうちの回復度合いが大きく変わっていきます。


むちうちの治療法
むちうちの治療法①
筋肉へのアプローチ

まず1つ目は、筋肉の硬さへのアプローチです。
これは、衝撃によって硬くなってしまった筋肉に対して治療していくものです。
特に、後ろから衝突されて頭が前に行った場合、「僧帽筋の上部」や「頚板状筋」といった首の筋肉が、反射的に硬くなってしまいます。
そして、この僧帽筋や頚板状筋が硬くなってしまうと、「頭を横に倒す動き」や「首を回す動き」「頭を前後に倒す動き」というのが、痛みや硬さによって制限されます。
また、首への衝撃が大きすぎると、首から肩甲骨に着いている「肩甲挙筋」という筋肉も損傷され、肩の後ろの方まで痛みが出てしまうので、これらの筋肉をほぐして動きをよくさせてあげることが、むちうちを回復させるためには、大切な治療です。
むちうちの治療法②
関節へのアプローチ

2つ目は、関節へのアプローチです。
これは、動きの悪くなってしまった関節に対して治療をしていくものです。
先ほどは、衝撃を受けて首が前に行くと、筋肉が硬くなるとお伝えしました。
ただ、それと同時に関節にも衝撃が加わり、関節がロックして動きが悪くなります。
このロックした状態を取ってあげないと、いくら周りの筋肉をほぐしても、「頭を横に倒す」「首を回す」といった首の動きは改善されません。
そのため、関節の動きを良くさせるための矯正を行っていくことが大切です。
そうすることで、首の動きが良くなり、むちうちも回復してきます。
むちうちの治療法③
姿勢へのアプローチ

この姿勢を良くすることは、むちうちの後遺症を出さないために大切な治療です。
というのも、むちうちになってから、首に痛みを出さない姿勢を取り続けていると、普段から「猫背姿勢」や「巻き肩」といった姿勢になってしまいます。
それにより、むちうちで損傷された筋肉や関節がよくなっても、首や肩の不快感が残ってしまうということが起こります。
そして、その姿勢を良くさせるために大切になるのが、「インナーマッスルのトレーニング」です。
このインナーマッスルとは、お腹周りの深い部分の筋肉で、鍛えることでお腹に力が入りやすくなって、骨盤が安定します。
それより、姿勢が良くなるのです。
実際に試してみましょう!
「座っている状態でお腹の力を抜いてみてください」
お腹の力を抜くことで
背中が丸くなったのが
わかりましたか?
また、インナーマッスルのトレーニング以外にも、巻き肩の原因になる「大胸筋」や「三角筋」といった筋肉をほぐすことも、姿勢を良くさせていくためには、大切な治療となります。
なので、今後むちうちの症状を、繰り返し出さないためには、悪くなってしまった姿勢を良くしていくということも必要になっていきます。